2017年1月28日土曜日

アルカリ電池を充電して使い倒す

はじめにお読みください。
・アルカリ電池を充電するメリットありません
・液漏れにより機器が破損するばかりか,最悪の場合爆発事故などの重大な被害が発生する可能性があります。
・アルカリ電池の充電は自己責任で(私は責任を負いません)

※本記事はアルカリ電池を充電してコストカットをするのが目的ではなく,あくまで「その気になればどこまでアルカリ電池を使い倒せるか」という単純な興味によって作成しています。充電器や使用機器が液漏れ等で破損するリスクを考えれば,充電式電池や新しいアルカリ電池を買うほうが安上がりです。




●アルカリ電池は充電してはいけない
けど,充電っぽいことはできる。
実際,充電器に突っ込むと電圧が回復するのだから,充電したくなってしまうのも仕方ない。
……仕方ない。



●充電時の注意
・発熱するような長時間充電は厳禁
・市販のアルカリ電池用充電器の使用は厳禁
・使用後はすぐ充電し,古いものや使用後長時間放置したものの充電は避ける
・マンガン電池やリチウム電池,オキシライド電池の充電は本当にだめ


ホームセンターなどでアルカリ乾電池用の充電器が売られているのを知っていますか?
これは私も子供だった頃,もう15年くらい前に使っていたことがあります。
当時はおもちゃ類で単三電池をかなり消費していたうえ,ゲーム機やデジカメなども乾電池駆動のものが多くありました。また,アルカリ電池自体も今より割高で,100均でも4本100円でした。(今は6本で100円くらいが当たり前になりましたね)

そんなわけでアルカリ充電器を使い始めたわけですが,まあ液漏れがそれはそれは発生します。子供の知識で無理な使い方をしていたのも事実ですが,そういった使い方に対する安全装置はそれほど充実していないということです。

充電時間も長く,結構電池自体も熱くなっていた記憶がありますから,個人的には使用しないことをおすすめします。


●Ni-MH用充電器に突っ込んでみよう
実は上に上げたアルカリ電池用充電器より,ニッケル水素用充電器の方が安全に充電できたりします。理由は単純で,エラーチェックが厳しいため。

パナソニック系のクイック診断機能付き充電器は,そもそも診断時に異常判定されアルカリ電池の充電はできません。
古い充電器ではエラー検知が無い機種もあるので,電池の発熱・破裂が起こる可能性があります。

異常電池判定機能があり,ある程度判定が甘い(異常電池判定されるまで猶予がある)充電器がアルカリ電池の充電には最適です。

私が使用しているのは
●三洋 NC-M38
●ソニー BCG-34HRE
●100均充電器
の3つ。ソニーBC-CS1でも充電できますが,エラー検知があるのかわからないため積極的には使っていません。(多分無い)


2017/02/04追記ソニーのサイバーショット付属充電器BC-CS2Aが手に入ったため,BCG-34HREに変わってこちらを使えないか検討中。ちゃんとエラー停止し,出力も400mAと満充電検知ができるタイプにしてはかなり控えめ。
1本のみの充電も可能で,単4の端子も電池形状による接触不良の起きにくいタイプ。おまけにメガネケーブルで机上に置いて電池状態の監視がしやすい。
なにより,最悪液漏れ等でだめになってもそこまで困らない。


NC-M38は出力も単3で160mAと低く,異常検知機能もあるため最も安全に充電ができると思われます。今まで,充電中の電池が熱くなったこともありません。欠点としては,直列充電のためコンディションの近い電池を2本セットにしなければ充電できません。また,端子形状の都合で単4電池はうまくセットできない場合が多いです。

BCG-34HREは急速充電器ですが,問題なく充電ができます。ただし,NC-M38よりは早い段階で充電エラーになる印象。また,急速充電器なので早く充電が終わるということもなさそうです。1本単位で充電できるのが利点ですが,液漏れ等で充電器がダメになると困る(現役かつ貴重なリフレシュ機能つき)ので2本組ができない場合のみ使用しています。なお,単4電池は元気なものでも早めにエラーになります。


このふたつの充電器は,個人的にはかなり信頼できると思っています。根拠としては,充電を繰り返すたびにエラーが出るのが早くなり,BCG-34HREなどは最終的にセットした瞬間にエラーとなるからです。


これらに比べ,全く安全対策のされていない100均充電器は最後の手段です。
基本的には数分の短時間充電のみ,加えて充電中はそばから離れず,定期的に電池の温度を触ってチェックする必要があります。それでも,他の充電器で弾かれるまで負荷がかかっているため,液漏れの危険は非常に高いといえます。
また,100均充電器を使い始めると捨て時がわからなくなってきます。沼です。



●充電時間短くない?
100均充電器はともかく,NC-M38やBCG-34HREではかなり短い時間で充電がエラー終了します。どんなに元気な電池でも,通常充電器のNC-M38でも,1時間を超えるような長時間充電になることはまずありません。
しかし,アルカリ電池の場合はこれで電圧が回復します。無理に充電式電池のような長時間充電をする必要はありません。
また,充電式電池と異なり,できるだけこまめに充電する方が良いようです。

どうやら,アルカリ電池の場合は「充電」というよりも「活性化」という感じに近いようです。元気な電池であれば,ほんの数分の充電で大きく電圧が回復します。一方で,一度深く放電してしまうと充電してもあまり電圧は回復しません。



●液漏れに注意してね
おそらくアルカリ電池を充電した経験のない人も,液漏れの経験はあると思います。電池を入れたまましまいこんでいた機器,電源を切り忘れて過放電状態になったものetc...アルカリ乾電池は過放電と経年で非常に液漏れを起こしやすくなります。
これは有名メーカーの高い電池でも変わりません。

充電した電池を使用する際は時計やリモコンなど長期間電池を入れっぱなしにする機器は避けましょう。また,機器を使用していない間は電池を抜いておくようにしましょう。



●アルカリ電池を充電してどうするの?
私の場合,アルカリ電池は使用直後にNC-M38で自動停止するまで充電をしています。機器での使用可能時間が短くなる度に少し消費電力の低い機器にとお下がり方式で使いまわしていき,最終的にNC-M38で充電不可になったものは100均充電器でちょくちょく充電しながらワイヤレスマウスなどで使用します。
マウスを使わないときは,電池は抜いておきます。


現在,おもちゃ類やデジカメなど大電力が必要な乾電池使用機器は激減しています。消費電力や使用頻度の高い機器は組み込みタイプのLi-ionバッテリーがほとんどだからです。
正直なところ,リモコンやラジオなどの危機には液漏れに強いマンガン電池を使うのが良いし,マウスなど使用頻度が高いものは充電式Ni-MHを使えばいい。アルカリ電池自体必要ない感じです。

冒頭で書いたように,本当にアルカリ電池を充電するメリットはありません。
どうしても1.5V必要な機器で使用し,電圧が落ちたらさっさと廃棄する贅沢な使い方で良いのです。消費電力の低い機器に使いまわす必要すらありません。だってそれらの機器にはマンガンやニッケル水素というアルカリより適した電池があるわけですから。

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